
2004年10月に新しい高血圧の基準が日本高血圧学会から発表されました。
正常血圧は収縮期血圧が130oHg未満、拡張期血圧が85oHg未満で、
140oHg以上又は90oHg以上が高血圧とされています。
血圧は緊張したり興奮したりすると高くなり、リラックスしたり
夜間の安静時には低くなります。
高血圧の主な原因は動脈硬化でその結果、
血管の弾力が失われ血流に対する抵抗が大きくなり血圧が上がってきます。
長年にわたる食塩や動物脂肪のとりすぎ、
ストレスなどが血圧上昇の原因になっています。
血圧が高い状態が続いていると血管がダメージを受け
脳卒中、心臓病、腎臓病などの合併症を起こしやすくなります。
合併症は血圧が高ければ高いほど発症率が高まることがわかっているので、
放置せずきちんと治療することが大切です。
高血圧を予防したり、合併症を予防するためには生活習慣の改善が必要です。
・ 食事は塩分を控え、肥満しないようにエネルギーの過剰に注意し、
動脈硬化を防ぐために動物脂肪を取り過ぎないようにします。
・ 運動は、散歩程度の軽い運動を日常生活の中に取り入れます。
・ アルコールは適量(1日に日本酒1合程度まで)なら善玉コレステロールを増やすなどよい影響がありますが、
大量飲酒は高血圧の原因にもなります。
・ 喫煙は動脈硬化を進め心筋梗塞や脳卒中などの危険因子になるので、禁煙しましょう。
・ ストレスを受けると血圧が上昇するので精神的な緊張や不安や疲労を避けるようにしましょう。
・ 便秘は排便時にいきむと血圧が上昇するので、食物繊維を十分にとって便通を整えるようにしましょう。
・ 入浴では熱い湯に入ったり、長湯は血圧上昇し、心臓に負担もかけるのでぬるめのふろに入りましょう。