乳癌の予防について
欧米では8人にひとりが乳癌を発症しており、2000年には日本でも女性のがんのトップになっており、
30人にひとりが乳癌に罹患しています。さらに増える傾向にもあります。
特に都市部での発症が際立って増えています。
また、発症年齢も40代が一番多いのですが、30代、20代も増えてきています。
癌の患者の食事指導(5000人以上)を長年している幕内秀夫さんが
乳癌の患者の食事がとても似通っていることに気がつきました。
まず80%以上の乳癌患者が朝はパン食で、スパゲティ、ヨーグルト、果物やお菓子を好んで食べている
という傾向があったのでした。
こうした食の欧米化が多くの問題を抱えていて、特に乳癌には非常に大きな影響を与えているとのことです。
癌の原因として言われているのは、タバコ、排気ガス、ベンツピレンなどの有害物質、
過度の紫外線や放射線、ウイルスや活性酸素などなどありますが、
健康な人でも毎日5000個位のがん細胞が発生すると言われております。
なぜ癌が発病しないかというと、体内の免疫細胞の働きで、異物となったがん細胞を殺傷しているのです。
免疫細胞さえしっかり働いていれば問題はないのですが、免疫力の低下が問題となります。
免疫力低下の要因は過度のストレス、過労、睡眠不足などさまざまです。
癌を育てる土壌となるのが体ということがいえます。
免疫力を含め体の状態が大切ということになります。
毎日の食事が骨や血、体を作っていることは言うまでもないことですが、
悪いものを食べれば体も悪くなり、体に良いものを食べれば健やかな体ができるのも当たり前のことです。
そのためには何がよいかというと、伝統的なごはん、味噌汁、漬物の食生活が
健康な体を維持するためにはかかせないということです。
さらに「乳癌を予防するための食事療法10か条」として
① どんな生活でもごはんを1日3杯以上食べる。
② 朝食はごはんと味噌汁と漬物にする。
③ 朝のパン食は日曜日だけにする。
④ カタカナ食(ラーメン、スパゲッティ、パン)は常食しない
⑤ 甘いお菓子を食べるなら和菓子にする。
⑥ 果物は楽しみ程度にする。
⑦ 野菜料理は、煮物、和え物、おひたし中心に
⑧ 動物性食品は肉、食肉加工品、牛乳・乳製品よりも魚介類を中心に
⑨ ごはんは未精製の穀類にする。
⑩ 神経質にならない範囲で、食品の安全性に気を配る。
詳しくは、幕内秀夫著『乳がんから命を守る粗食法』をお読みください。